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黒塗り位牌とは?
黒塗りのお位牌とは、白木地で作られたお位牌に下地や漆塗りを施し、金箔や金粉で装飾されたお位牌になります。お位牌の種類の中でも歴史が深く、日本全国に普及しているお位牌です。
いつまでに作成する?
一般的に49法要(忌明け法要)までに作成します。
※葬儀後にいただく白木のお位牌は49日までしか使用されません。
黒塗り位牌の価格帯は?
一般的な普及品として10,000円前後から、また、漆塗りや金箔及び金粉などの素材を吟味して製作された高級品は100,000円前後まで幅広く取り扱いしております。また、サイズによっても金額が異なります。
黒塗り位牌の品質の違いについて
黒塗り位牌は、生産国や技法、素材によって品質が異なり価格にも反映されています。ここではいくつかのパートに分けて普及品と高級品の品質の違いを説明致します。
製造されている国について
一般的な普及品は主に海外製になります。
上塗りや極上塗り、呂色仕上げなどの高級品は国産品になります。
※公正取引委員会や消費者庁による規約に基づいています。
技法と素材の違い① 下地・塗り
黒塗り位牌を製作する上で最も重要な工程になります。
普及品も高級品も幾度も下地と塗りを繰り返し行いますが、高級品の方がより多く、より細部にわたり丁寧に作業が施されています。
目につきにくい部分ではありますが、下地や塗りの良し悪しが耐久性にも関わります。
技法と素材の違い②金箔・金粉
黒塗り位牌には最終工程として金箔や金粉が加飾されますが、金箔や金粉にもそれぞれ等級があります。
金箔には主に4号〜1号の等級があり、1号に近づくほど金の純度が上がります。一方、金粉は、本金粉のほかに塗り金(金塗料)があります。
一般的には金額が高くなるに連れ、使用される金箔や金粉の等級は高くなります。金は変色しないため、より純度の高い金箔や金粉を使用されたお位牌の方が、長年にわたり安心してご利用いただけます。
また、金箔よりも金粉の方が作業工程が多いため、高級品には金粉を使用することが多いです。
品質による耐久性の違いは?
品質の違いについては先述しました。では、耐久性についてはどうでしょうか?
基本的に仏具の耐久性は30年、50年、100年の尺度で語られます。
高級品がしっかりとした耐久性があるのはもちろんですが、普及品でも十分に50年以上の耐久性を有しています。
これまで数千本のお位牌の製作に携わってきましたが、普及品だからといって10年や20年で変色したりといった経年劣化は見受けられていません。
高級品はもちろん、普及品であっても安心してお求めいただいて大丈夫です。
どんなお仏壇に合う?
従来から黒塗り位牌は様々なお仏壇に合わせてご利用されてきました。
金仏壇にはもちろん、唐木仏壇やモダン仏壇をお持ちの方でもご利用いただけます。
お客様に最適な黒塗り位牌をお選びいただくために
これまで説明させていただいたように、技法や素材の違いによる品質の違いはありますが、普及品でも高級品でも耐久性に問題はなく、長期間にわたり安心してご利用いただけます。
ですから、決して無理をせずご予算に応じてお選びいただくことをお勧め致します。
また、サイズや細かな仕様の違いによって金額が変わることもありますので、ご不明な点やご要望などありましたら、当店までお気軽にお問い合わせ下さい。